About Japanese kampo medicine漢方診療について
西洋医学と漢方医学はそれぞれに得意、不得意分野があります。
漢方薬は副作用が少なく、ひとりひとりの体質に合わせた処方により、西洋医学ではうまくいかないような症状が漢方医学的視点で改善することがあります。また今まで体質的な問題とあきらめていた諸症状もよくなることが期待できます。
効能
漢方薬は次のような場合によく効きます。
- 生理不順、あるいは冷え・のぼせ、頭痛、肩こりといった更年期障害の症状
- 冷え症の方
- 元気が出ない、体がだるいなど、気力・体力が落ちた時、あるいは夏バテに
- 胃もたれ、ムカつき、腹痛などの胃腸症状
- かぜの引き始めに、あるいはかぜがスッキリ治らない時に
- 免疫力をアップするために
- 頑固な咳
- 慢性のちくのう症
- アレルギー性鼻炎、とくに抗アレルギー剤で眠気がくる方
- めまい、頭痛、むくみなど天候不順によって起こる症状
- ストレスや自律神経の乱れでおこる症状
- 不眠があるが、睡眠薬をあまり飲みたくない方
- 頑固な痛みやしびれで痛み止めが効かない
- 足のつりやけいれん(こむら返り)
- その他、原因がはっきりしない体の不調
漢方薬は同じ病気でもその方の体質やその時の状態によって適した薬が変わる場合があります。体調の不具合をお気軽にご相談ください。
新型コロナに漢方薬?
西洋医学的に新型コロナウイルスへの効果が証明されているわけではありませんが、漢方はこれまで数々の疫病からわれわれを救ってきた歴史があります。インフルエンザやかぜにも効果は実証されています。
- 予防のために補中益気湯や十全大補湯: 免疫力をアップし、かかりにくくする働きがあります。持病のある方や体力が落ちている方には一層オススメです。
- 引き始めには麻黄湯や葛根湯: 急な寒気や発熱、のどの痛み、咳・鼻水など引き始めと感じたらすぐに飲む薬です。症状が本格化する前に飲んで早めに治すことが大切です。すぐに飲めるように常備しておくとよいでしょう。ただし体格などにより適した薬は人それぞれ違います。ご希望の際はお問い合わせください。
新型コロナは報告されているように重症化する可能性はありますが、大半は軽症で自然に治る病気です。免疫力アップを目指し、栄養・睡眠をしっかりとって、ストレス解消に努めるようにしましょう。また、糖尿病や高血圧、ぜんそくなどの病気がある方は重症化リスクがより高いので、ふだんから病気のコントロールが大切です。
- 現時点で新型コロナは2類感染症であり、安易に自己判断せず、感染拡大予防のため早めの検査が必要です。